The flavor of the color which overflowed

自分が書いて、2012年にとある雑誌に読切り作品として掲載されたマンガがあります。そのマンガの17ページめ( 参考ページ Page17 - Web version comic "guernica" )にあるひとコマをもとにして、色を付けたり部分的に修正を加えたり、新しく文字を考えたり、そんな形で絵を作ってみました。

溢れた色彩の風味 

またこの絵では、一般的な多色刷りの印刷で言うところの『版ずれ』という状態を模擬的に作り出し絵の中で使用しました。自分はこの状態のことを、何となくですが『溢れた色彩の風味(The flavor of the color which overflowed)』と呼んだりしています。

とりあえず完成した絵のタイトルは、『私は1970年代に前進します。(I move ahead in 1970's.)』という名前にしました。この絵の中に記されている言葉と同じものです。タイトルの意味としてはそれほど深い物はありません。

全体的な絵を作っていく作業としては、2020年の場合と同様に2021年も、左手のみを動かしながらでマウスを使用してPCのディスプレイに向かう、そういう形に変わりはありませんでした。

作業期間としてはおおざっぱですが、2021年の3月半ばぐらいから途中休んだり他の作業をしたりしつつ、結局2021年5月後半ぐらいまでかかったと思います。

英語書体で記述する - I move ahead in 1970's.

それでは、今回はこの絵の中で使わせていただいている書体( フォント )を説明したいと思います。まず英語フォントですが『Google fonts』にある「Rammetto One」というフォントを使用させていただきました。

このフォントのライセンスは"Open Font License"ということになっていて、基本的には無料で利用できるフォントです。

日本語書体で記述する - 私は1970年代に前進します。

次は同様に、絵の中で使わせていただいている日本語のフォントについて説明します。これには『8:51:22 pmさん』( WEBサイト - 8:51:22 pm の云々 )という方が作っていらっしゃる「851ゴチカクット Ver 0.05」というフリーフォントを使わせていただいております。

この851ゴチカクットは、日本語レトロテクノ( というのかどうかは正確にはわからないですが )のフリーフォントの中でも漢字の数が多くあり、ブログ用の他の絵を描く場合にも非常に重宝しています。作者の8:51:22 pmさんにはこの場を借りて感謝の言葉を述べたいと、そう思います。

『溢れた色彩の風味』についてもう少し

『溢れた』という言葉を当初は『あふれた』とひらがなで書いていたのですが、何かの折にふと『ありふれた』という言葉と読み違えてしまいました。

『あふれた』と『ありふれた』では、ひとつひらがなが増えただけでも意味はだいぶ違う物になってしまいます。そういう奇妙な言葉のつながりも嫌いではありませんが、今回は『溢れた』と漢字で書くことにしました。

ただ、『ありふれた色彩の風味』という言葉も、こうやって文字にしてみるとちょっと面白そうかな、と思えてきます。何というかこの言葉の感じだと、1960年代から1970年代にかけてのヨーロッパ映画につけられた日本語タイトルのような、そういう『風味(The flavor)』です。

まとめのような

といったところで、今回は記事を終ろうと思います。

『溢れた色彩の風味(The flavor of the color which overflowed)』のニュアンスを含んだ物などについては、余裕があればいずれまた何かの絵のような、そういう形にしたいと考えています。あくまで余裕があればの話ですけれど。

ではそんな感じで、最後まで読んでいただいてどうもありがとうございました。それでは失礼いたします。

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