Suspense Thriller Movies

下の絵はもともとBloggerに来る以前の自分のサイトで書いた文章の挿絵でしたが、クリックして拡大するまでもない小さな絵だったのでもとのデータと同サイズの画像に変更していました。

それで2020年7月に色の調整とちょっとしたディテールの追加をやったのですが、画像のサイズは前の大きさの、横244ピクセル・縦279ピクセルのままです。まあ、そういう絵もあっていいかな、という。

ここにある文章について 

文章の方は何を書いていたかというと、おおよそ以下に示す図例の解説みたいな事をやっていました。当時の文章と画像データの一部を紛失してしまったので、今回覚えている範囲での再現と、少しだけの追記をしてみます。(このもともとあった追記は、2016年の物だと思います。)

図例1は、日本ではエロティック・スリラーあるいはエロティック・サスペンスと呼ばれている種類の映画のおそらく代表的な作品のひとつ、1992年のアメリカ映画『氷の微笑』、その日本公開時のタイトルで使用された書体を参考に作成したものです。

この書体はたぶんアレンジもととして、更に以前の映画があるとは思います。(で、2016年版の追記だと、「更に以前の映画」についての具体例は挙げられていませんでした。)

ここで、2020年度の追記 

ここで突如として思い出した事を文章にしておきたくて、追記する次第です。

1987年のアメリカ映画で『危険な情事』という映画がありましたけど、その日本版タイトルの書体が、『氷の微笑』の原型的デザインだったのかもしれない、という事を思い出しました。しかもどっちも男性主演がマイケル・ダグラスさんですよ。なんでこんな事を忘れたまんまでいたのだろう。いかんいかん。

ただ、『危険な情事』はどっちかっていうと「サイコロジカル・サスペンス」とかそんな言葉があるのかどうかわかりませんが、なんかそういう言い方をした方がいいような気がしていて、『氷の微笑』とか他になんかあるかな・・・そうそう、1998年のアメリカ映画『ワイルドシングス』みたいな、「エロティックでサスペンス」な映画とは違うと、自分はそう思っています。どっちがいいかとか、そういう事ではないんですけどもね。

もとの文章に戻る 

で、まあとりあえず『氷の微笑』という映画がヒットして以降は、その書体は同じ傾向を持つ作品の日本版タイトルによく応用されていて、パッケージを飾ったりしていた印象があります。

そして、図例2と3はその書体の法則の様なものに、適当に思いついた言葉を代入してみたものです。その昔同様の文章を書いた当時は、こうしたパブリック・イメージの適用が何の変哲もない言葉の印象をいかに変化させるか、みたいな事に興味があって書いていました。

しかし後になって思い当たったのは、そもそもこの考え方は『氷の微笑』をご覧になっていない方や、同映画についてのイメージをまったく持っていない方にはあんまり伝わらないのではないか、という事でした。それ以降は「一般的と言われているイメージ」について語る事は実は少し難しい、と時々思う様になって現在に至ります。

まとめにかえて 

以上、少し長くなってしまいましたが、多少反省の意味も含めて書いてみました。

『氷の微笑』という映画の、印象深い強烈な肌色を持つ映像を作られた、ポール・バーホーベン監督とヤン・デ・ボン撮影監督、そして『危険な情事』と『氷の微笑』両方に主演されたマイケル・ダグラスさんに敬意を表しつつ、この文章を終わろうと思います。どうもありがとうございました。

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